ボートチニング ロッド 釣具レビュー

リップルフィッシャー リアルクレセント RC-77 インプレ

本日も、ご覧頂きありがとうございます。

リップルフィッシャーのライトゲーム用ベイトロッド、リアルクレセント RC-77のインプレです。私は東京湾ボートチニングにおけるフリーリグ用のメインロッドとして2本使用しています。とてもオススメできるロッドです。

リアルクレセント RC-77
リアルクレセント RC-77

ロッドの特性

  • チニング用のロッドとしては柔らかい部類、5g-10gのフリーリグにマッチ
  • バットパワーはボートチニングロッドとしては充分
  • よく曲がってファイトが楽しい
  • 感度・飛距離抜群

この様なユーザーにオススメ

  • 柔らかいロッドが好みで、既存のチニングロッドは固いと感じるユーザー
  • ボートチニングでよく曲がるロッドを使用しファイトを楽しみたい
  • 重量の軽いフリーリグで飛距離を出したい

それでは詳しく見ていきます。

スペック

リアルクレセント RC-77
ブラックとネイビーを基調とした上質なデザインです

RealCrescent RC-77(Bait-Model)

レングス:7ft 7in

ピース数:2(センターカット・逆並継)

仕舞寸法:1,190mm

自重:92g

推奨ルアーウェイト:2-15g

推奨ライン太さ:PE0.4-0.8号

アクション:レギュラーファースト

ガイド素材:チタントルザイト

ブランクス素材:カーボン(ナノアロイ技術採用ブランク)

税抜価格:47,000

外観・パーツ構成

グリップ周りは軽量化を重視したセッティングです。EVAエンドキャップ+EVAセパレートグリップ。メタルパーツも最小限です。

リアルクレセント RC-77 リールシート
リールシートはPTSです。

リールシートはPTSです。個人的にはより小さく握れるSKTSシートの方がベイトフィネス用途では好みですが、PTSでも実用上不満はありません。もう一つ、艶あり塗装がなされていますが、個人的には艶なし塗装が好みです。濡れた際に滑りにくいと思うので。

ブランクスはバット部のみにメタリック系の塗装です。それ以降はアンサンド気味ですが段差が無いような加工がされているので、PEが擦れて痛むことはなさそうです。

ガイドはRVガイドとKガイドの組み合わせです。

使用感・用途

2023年シーズン開始時現在、私は東京湾ボートチニングで、7-10gのフリーリグを使用する際のロッドとしてメインで使用しています。

本気で東京湾ボートチニングやる際はロッドを3本(それぞれ7g, 10g, 14gのフリーリグ用)準備しますが、7g,10g用の2本はこのロッドを使用します。

使用感

リアルクレセント RC-77
よく曲がるのでファイトが楽しい

リップルフィッシャーのライトゲームロッドシリーズであるリアルクレセントの中では最もパワーがあるモデルですが、最近各社が出しているボトムチニング用のロッドと比較するとワンランク柔らかい使用感です。レギュラーファーストアクション表記ですが、オリムピックのシルベラード・ダイワのシルバーウルフ等のロッドと比較するとティップも少し繊細で、大きく違うのはベリー~バット先端の曲がりこみです。シルベラード・シルバーウルフはティップのみ繊細で、ベリーからバットにかけては曲がらない印象を受けますが、RC-77は比較的大きく曲がります。

注意して頂きたいのは、決して張りが無いわけではなくて、カーボン自体は弾性率の高いものを使用していると思われますので、素材というよりテーパーデザインの差です。この曲がり方が他のチニング用ロッドと大きく異り、このロッドの特色となっています。バットの硬さで魚を浮かせるのでは無く、ロッド全体の曲がりでリフトするイメージのロッドです。高弾性カーボンを使用しながらこの様なテーパーデザインをしているロッドは珍しいと思います。

チヌのサイズがよいフィールドで底も荒く、掛けたら即ボトムから引き離す釣りには向いていませんが、比較的水深も深い東京湾のボートチニングにおいては充分なパワーです(ボートチニングではオカッパリ程のバットパワーは必要ないと思っています)。このロッドで歳無しサイズのクロダイ・キビレとも複数枚釣獲していますが、根ズレで危ない目にあったことは現状ございません。大きく曲がってファイトが楽しい上、深い曲がりがフックオフを防止してくれるので、バーブレスフックとの相性もよいです。

小径ガイドと高弾性がブランクス特性、軽量性も併せ持つ本ロッドは感度も優れており、ボトムチニングの生命線である、ボトムの感覚とチヌがワームを触れる感覚の聞き分けも容易に可能です。

また、高弾性でありながらよく曲がる特性は、チニングにおいては比較的軽量な5-7gのフリーリグをキャストした際の飛距離に貢献しています。リリースポイントも広いのでキャストし易いです。シンカーウェイトとしては~10gまでが適正で、14gまではなんとか、という感じですので、カタログスペック通りのウェイトが使用できることになります。

一方でバキバキに固いロッドではないので、ベリー~バットのパワーはチニングロッドとしては高いものではありません。

ですので、ファイトタイムを短縮したい方には向いていません。また、上方向のリグウェイト(14g以上)への対応力は高くないので、マゴチなどと併用したい方、重いシンカーをメインで使用される方は、パワー不足を感じるはずです。

気に入るかどうかは、一重に「高弾性だけど大きく曲がる」フィーリングが好みかどうかだと思います。

このロッドのメリット・デメリットを並べると以下の様なイメージです。

東京湾ボートチニングにこのロッドを使うメリット

  • 高感度でありながら曲がるので釣りが楽しい
  • 軽量なリグ(5-7gシンカー)のキャストが楽

逆にデメリットは、、、

  • 重いリグ(14gシンカー以上)への対応力
  • ファイトタイムが少し長くなる

という感じです。

余談ですが、フリーリグを利用したナイトのカサゴゲームも非常に楽しいロッドです。

如何でしたでしょうか。皆様のロッド選定の一考となれば幸いです。

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